〜*〜*〜アロハパピー ALOHA PUPPY〜*〜*〜
ハワイの食べ物


■いろいろな国の調理法が融合したハワイの食文化


各国からの移民を受け入れ、多民族社会となった現在のハワイにおいて、厳密に「ハワイ料理」と呼べるものを挙げるのは難しい面があります。簡単に言ってしまえば、ハワイの食材を使い、各国の料理法で調理されたものが、今の「ハワイアン・グルメ」ということになるのかもしれません…。日系・フィリピン系・中国系・西欧系、さらにはそれらがミックスしたものまで、現在のハワイには様々なスタイルの料理が溢れています。ま、そうはいっても、最初にハワイに住んでいたポリネシア人=ネイティブ・ハワイアンの食文化を伝える「伝統食」なるものも、いくつかは存在します。そんな中から代表的なものをご紹介しましょう。

ラウラウ
タロイモの葉とティの葉で豚肉や鶏肉を包んで蒸し焼きにしたもの。肉の油が抜けたさっぱり味が特徴。
ロミロミ・サーモン
塩漬けのサーモンとトマト・ネギのみじん切りを塩と一緒に揉んで味をなじませたもの。ロミロミとは「揉む」という意味。
ポキ(ポケ)
マグロ、タコ、カニなどの生の魚介に長ネギやタマネギのみじん切りを加えて調味料で味付けしたもの。日本でいうお刺し身。
     
カルア・ピッグ
豚肉を土の中で蒸し焼きにした後、細かく裂いたもの。ポイをからめて食べたり、チリソースや醤油をつけながら味わうのが一般的。
ポイ
蒸したタロイモをペースト状につぶして発酵させたもの。ハワイアンの間ではご飯代わりに主食として食べられていた。
 
ハワイでおなじみのショーといえば、ルアウ(いわゆるハワイの宴会)。フラダンスやポリネシアン・ダンスなどを見ながら、ハワイ伝統料理を味わえるショーで、ホテルやガーデン、レストランなどが主催しています。メインの食事は「カルア・ピッグ」が 主流。夕暮れのダンスの前に、土の中で丸ごと蒸し焼きにしてある豚を掘り起こすのがショーのメニューのひとつとなっているところもあります。ハワイの1夜のプランにおすすめ。
(写真左)ルアウの歴史解説などを聞きながら、土を掘り起こしてアツアツの豚を引き上げるシーンを見学。カウアイ島、スミス・トロピカル・ガーデンのルアウにて。

(写真右)ルアウ・ショーではカルア・ピッグを味わいながらフラやポリネシアン・ダンスを楽しみます。
■ハワイが誇るおいしさ

コナ・コーヒー
1828年、キリスト教宣教師が観賞用としてハワイ島(コナ地区)にコーヒーの木を植えたのが、ハワイにおけるコーヒー栽培のはじまり。収穫して即出荷できる他の農作物と違い、コーヒーの生産には摘み取りや乾燥など、手間がかかるため、最終的には辛抱強い日系移民が中心になって栽培を行なうようになったといいます。希少なため高価ですが、ブルーマウンテンに匹敵するほど、香りが高く深い味わいとされ、コーヒー通の間では根強い人気を誇っています。
フルーツ
一年中気候温暖なハワイは、フルーツの宝庫としても知られています。マンゴー・グアバ・パパイア・パッションフルーツなど、様々な果実が有りますが、なかでもハワイの人々の生活と密接に結びついていたのがココナッツ(ヤシの実)。果汁をジュースとして飲むほか、熟した実からオイルを抽出したり、割った後は器として利用したり……。昔から様々な方法でココナッツは活用されてきました。せっかく収穫した大地の恵みを無駄にしないーーそんなハワイならではの考え方がココナッツの利用法からもうかがえますね。
マカデミア・ナッツ
もともとは1881年にオーストラリアからの移民の手により、装飾用としてナッツの木が持ち込まれたのがはじまりで、1925年ごろに食料としての商業的な価値が見いだされ、ハワイ島コナ地方を中心に栽培が盛んになりました。栄養価が高いだけでなく、ナッツの脂肪はコレステロールを増加させないのでヘルシー。 チョコレートでコーティングしたものが一番有名ですが、ほかにローストしたもの、コナ・コーヒーやはちみつなどでコーティングしたものなど種類も多彩です。
ハワイアン・ワイン
ハワイでブドウが育つの? と意外にも思われるかも知れませんが、マウイ島南部のウルパラクアという丘陵地帯は、土壌が肥沃かつ気候冷涼で、ワインの成育にも適していて、カーネリアン種を使ったワインが作られています。ハワイ島キラウエア付近にもワイナリーがあり、「ボルケーノ・ワイン」として知られています。またブドウではなくパイナップルを使った「パイナップル・ワイン」もハワイの名物。トロピカル・フレーバーのワインは、ほかにパッションフルーツなどがあります。

ロコモコ
一口に言うと「ハンバーグ&目玉焼き乗せどんぶり・グレービーソースかけ」。日系人の多いハワイ島ヒロから広まり、今ではすっかりハワイごはんの代表です。店によりさまざまな工夫が見られるのも楽しみの一つ。「モコ」は「混ぜる」という意味で、文字通りぐちゃぐちゃ混ぜて食べましょう。
スパムむすび
「スパイスハム」が詰まって「スパム」。ハワイではポピュラーな缶詰入りのハムです。スパムをこんがり焼いて俵型のおむすびに乗せ、細いノリを巻いたのが「スパムむすび」。スパムは塩分が強いので、さらに卵焼きをのせたものが、味のバランスもよく大人気です。


■タロイモの神話

「タロイモ」は古代の生活に欠かせない農作物だったためか、ハワイには神話が多く伝えられています。中でもポピュラーなのが「タロイモが人間と兄弟だった」という伝説。空の神「ワケア」と陸の神「パパ」の間に初めて子供が産まれましたが残念ながら死産。遺体を土に埋めたところ、そこから芽を出したのが「タロイモ」だったとか。その後、二人の間には二番目に女の子「ホオホクカラニ」、三番目に人間の先祖となる「ハロア」が誕生します。このことから昔のハワイでは、男女が一緒にタロイモを食べてはいけないという言い伝えもあったようです。タロイモは、主食として用いられることは少なくなりましたが、肥満気味の人の多い最近のハワイでは、ダイエット食としても再び注目を集めています。 現在は、ハワイでとれるタロイモの6割以上がカウアイ島産です。
             

■ハワイの歴史を変えたサトウキビ産業

サトウキビはポリネシア人によってハワイに持ち込まれたのが起源ですが、本格的に栽培が始められたのは1835年、米国本土から渡来した白人がカウアイ島にサトウキビ産業を起こしたのがきっかけ。サトウキビ栽培には大量の労働力が必要だったため、日本やフィリピン、韓国などから移民を募ることになり、現在のようなハワイの多民族社会が誕生することになりました。また、栽培には大量の水が必要なため、川の水を灌漑に利用することになり、その影響を受けてタロイモの栽培は激減。ハワイの人々の生活は大きく変化することに。つまりは善くも悪くも、サトウキビ産業が、ハワイの近代化に拍車をかける要因となったのは間違いないでしょう。現在、サトウキビ産業は規模がずいぶん小さくなっていますが、ハワイの歴史にとって大きな意味を持つ作物であったことは確かなようです。
(写真)
とくにマウイ島は、かつてサトウキビ産業で栄えた島で、収穫したサトウキビを運ぶ列車が、今も観光用のアトラクションとして残り、人気です。 写真は精製していないブラウン色のマウイ・シュガー。


■ラナイ島はかつてパイナップルアイランド

サトウキビと並んで、ハワイの産業の一端を担っていたのが「パイナップル」。ラナイ島がかつて「パイナップル・アイランド」と呼ばれていたことでも分かる通り、島全体がパイナップル畑に覆い尽くされていたといいました。しかし、近年はアジア産のリーズナブルなパイナップルが出回るようになり、徐々にパイナップル産業は縮小へ。現在、ラナイ島は観光の島へと転換を図り、高級リゾートの島として発展を遂げて、パイナップルは島のシンボルとして残っています。もちろん、パイナップルはアロハシャツやキルトのデザインのモチーフとしても盛んに使われているし、作付け面積は減ったものの名産品として味わうことは可能です。ぜひハワイを訪れたなら、一度は現地産のパイナップルを味わってみましょう。