〜*〜*〜アロハパピー ALOHA PUPPY〜*〜*〜
フラの魅力


■フラの起源 
              

踊りの美しさもさることながら、歴史や詞、モーションなどにも深い意味をもつフラ。思いやりや愛、尊敬の気持ちとともに贈られるレイ。どちらも、昔からハワイの人々の心を表現する手段として受け継がれてきたものです。そこには、美しいアロハ・スピリットが凝縮されています。フラの踊りには、ハワイの自然を表現しているものが多いようですが、古代のハワイでは「大自然=神」と考えられていました。そんな神々の中でも、ハワイの人々に最も人気が高いのが「火の女神・ペレ」。この神はタヒチの生まれで、ニイハウ島〜カウアイ島から火山の噴火とともに南下し、最後はビッグ・アイランドのキラウエアに落ち着いたと言われています。いわばハワイ諸島を作った「創造の神」と呼んでもいいでしょう。この女神にはヒイアカという妹がいて、彼女がポーポエという半神から「フラ」を教わり、姉であるペレの前で踊ってみせたのが、フラの起源と伝えられています。


■アロハの心をあらわすフラ

古代ハワイのポリネシアン系先住民の間で、神々を崇めるための宗教儀式の一環として踊られていたのが「フラ」。フラの踊りのベースとなっているのは、神話や伝説をモチーフにした「詩・歌」で、下半身でリズムをとりながら、上半身の動きで「言葉」を表現するのが基本とされています。ちなみにハワイにおける古代宗教とは、森羅万象あらゆるものに神が宿っているという「自然崇拝思想」。古代のハワイには「文字」が存在しなかったため、フラは踊りを通して、そんな大自然への畏敬の念や神託を、後世に伝える役目を果たしてきたといいます。つまりは、フラの踊り手は単なるダンサーではなく、肉体を使った「ハワイ文化の語り部」といってもいいでしょう。美しい動きをただ鑑賞するだけでなく、ひとつひとつの動きに込められた言葉(意味)を理解すれば、さらにフラへの興味は深まるはずです。


■古典フラと現代フラ

現在ハワイに伝わるフラには、大きく分けて2つのスタイルがあります。まずはフラ本来の様式を引き継いでいる「カヒコ」。これは神への奉納儀式のひとつで、打楽器を叩きながら詩を歌い、それに合わせて力強く厳粛な踊りが披露されます。神聖なものとされ、昔は選ばれた男性たちのみによって踊られていたといいます。しかし、18世紀に入り宣教師たちの渡来をきっかけに「自然崇拝を意味するフラは、キリスト教の布教に邪魔になる」とされ一時期禁止に。その後19世紀末、ハワイ国家主義を提唱したカラカウア王の時代に、復興の気運が生まれ、「カヒコ」に加えて新しい形のフラとして誕生したのが、「アウアナ」と呼ばれるモダンスタイル。これはギターやウクレレなどハワイ音楽と一体化しつつ発展したもので、美しく優雅な踊りが特徴とされています。
      カヒコ    アウアナ
「フラ・カヒコ」と「フラ・アウアナ」はスタイルこそ違えど、上半身の動きで「言葉」を表現しているという点では同じです。手の動きにもそれぞれ意味があり、雨・風・波・太陽・月など、自然物を表現しているものもあれば、寒い・暑いなど、気候をあらわすものもあります。たとえば、両手を横方向にのばして揺らすのは「波」、両手をまっすぐに天に挙げるのは「太陽」といった具合。もちろん手だけでなく、顔による喜怒哀楽の表情の変化も重要なポイントとなります。つまりフラは、全身を使った「手話」のようなものと考えていいでしょう。

■精神も磨くフラの道

宗教的儀式がもとになっているフラを本格的にマスターするには、生半可な気持ちではいけません。常にひざを曲げて上体を低い位置に置き、リズミカルに腰を振るには、相当の体力・筋力が必要です。フラは決して女性だけのものではなく、男性ダンサーも力強いフラを披露します。踊りに込められた意味をきちんと理解し表現するにはハワイの文化や歴史に関する知識も必要不可欠です。よって、ハワイでフラを学ぼうとする人々は、「クムフラ」(フラの師匠)が主催する「ハラウ」(教室)に、幼い頃から通うのが一般的とされています。ハラウでは、踊りはもちろんのこと、ハワイ人としてのアイデンティティや歴史観もしっかり教え込まれます。技術的なことだけでなく、精神面も重要視されるという点では、日本の武道・華道・茶道などに似ています。