〜*〜*〜アロハパピー ALOHA PUPPY〜*〜*〜
香り高いレイ
                     


■愛情・歓迎・祝福の気持ちを贈るレイ

ロコの間では、誕生日や卒業式などの記念日や行事の際に贈られることの多い「レイ」ですが、本来は「魔除けや開運」の目的で、身に付けられていたと言われています。古代の人々は、動物の歯や骨、貝、植物など自然物でレイを作り、自然を通してマナ(霊力)を身体に呼び込もうとしました。今でも信心深い高齢者のなかには、身体を浄化すると言われる「ティ」の葉で作ったレイを「お守り」として日常的に身に付けている人もいるようです。現在では魔除けというよりも、歓迎や祝福・愛情=「アロハの精神」を象徴するものとして、広く親しまれていますが、「自然に敬意を払い、その恩恵に感謝する」という基本的なスピリットは、今も変わりがありません。

■素材と作り方でそれぞれ意味を持つ

ひとくちにレイと言ってもさまざまな種類のものが存在します。動物の歯や貝殻、種子、象牙などを使った保存可能なレイもあれば、草花で作られた一時的に身に付けるためのレイもあります。さらに植物を使ったレイは、作り方によってもいくつかのタイプに分かれています。糸を通して繋げたものを「クイ」、ひねって(ツイスト)作るものを「ウィリ」、一種類の植物を編み込んで作るものを「ヒリ」などといいます。花だけでなく木の実を使ったレイもあります。また、頭にのせるレイで何種かの花や茎を使ったものを「ハク」と呼んで区別しています。使われている植物や花にもそれぞれ意味があり、TPOに合わせて身に付けたり、相手に贈るのが習慣となっています。
             
          小さな貝を使ったレイ     黒いのがククイの実

■花の香りも重要

見た目の美しさはもちろんのこと、草花を使ったレイにおいては「香りの豊かさ」も重要なポイントとされています。今でいう「アロマテラピー」のようなもの、とでもいったらいいでしょうか。花の芳醇な香りには、心を癒したり、人を幸せな気分にさせるヒーリング効果があるようです。そんな理由からか、見かけは色鮮やかで華やかなのに、ハイビスカス、ブーゲンビリア、カエンボクなど、香りの少ない花はレイに使われることはあまりありません。逆に香りのいい花として、ピカケ、チューブローズ、プア・ケニケニ、プルメリア、オーキッドなどが、レイの素材として人気が高いようです。
             
              プルメリア          オーキッド

■フラに欠かせないレイとその仲間たち

植物にもマナが宿ると考えた古代ハワイアンは、神聖な踊りであるフラを踊る際に必ずといっていいほどレイを身に付けます。レイにあわせてヘアバンドやブレスレットを身に付けることも多く、とくにヘアバンドは「ハク」または「ハクレイ」と呼ばれています。使われる素材もほぼレイと同じですが、シダの葉などもよく用いられます。そのほか、髪にさすヘアクリップやピンなどアクセサリーの種類も豊富で、いずれも花や葉、木の実などを使うことで自然崇拝の気持ちをあらわすとともに華やかさをそえます。なお、レイは輪になったものが主流ですが、妊娠中の人は赤ちゃんのへその緒に絡んでしまうという伝説があり、輪のレイはしないそうです。そんな時にはオープンタイプのレイが用いられます。

■5月1日はみんなでレイをつける「レイ・デー」

特別な行事やイベントが行われる日は、レイを身に付けている人を見かけることは珍しくありませんが、街がレイ一色に染まる日といえば、5月1日の「レイ・デー」をおいて他にはありません。これは「ハワイの伝統文化を讚える日」として1928年に制定されたもので、各地でレイ作りコンテストをはじめ、ハワイ文化をテーマにしたさまざまな記念行事が開催されます。そんな中でも、特に人気が高いのが、ホノルルで開かれる「レイ・デー・フェスティバル」。レイ作りコンテストやレイ・クイーンのお披露目、ハワイアン・バンドの演奏など、楽しい催しがカピオラニ公園を舞台に繰り広げられます。もちろんこの日は、花・貝・羽など思い思いのレイを身に付けた人々の姿を、街中で多く見かけることができます。